個人総合決勝が行われ、皆川夏穂(イオン)が4種目合計69・399点の15位で、日本に個人で3大会ぶりとなる五輪出場枠「1」をもたらした。

 皆川はボールで17・700の高得点をマークするなど大きなミスなく演じ、五輪出場枠が獲得できる15位以内にぎりぎり滑り込んだ。早川さくら(イオン)はリボンが16・766点に終わるなど得点を伸ばせず、合計69・065点で17位に終わった。

 皆川は「試合を最後まで楽しもうと思って臨んだ。4種目(手具の)落下ミスなしでやりきれたのは良かった。絶対に五輪に行きたい気持ちがあったので、(まずは)枠を取ることができてうれしい」と喜んだ。

 山崎浩子・日本体操協会新体操強化本部長は「皆川は4種目(すべて)で手具の落下ミスなく抑えたのは、すごく良かった。早川は2、3種目目で意志が弱くなっている感じがした」と話した。

 日本体操協会は今後、皆川と早川を競わせて代表1人を選ぶ方針。詳細な基準は後日決める。

 3種目で19点台をマークしたヤナ・クドゥリャフツェワ(ロシア)が、合計75・632点で大会3連覇を果たした。

 8位までが自動的に出場権を獲得する団体は、12日に決勝が行われる。