ラグビーW杯イングランド大会で1次リーグB組の日本(世界ランキング12位)は今日3日、サモア(同11位)との第3戦を迎える。

 日本は、サモアに過去3勝11敗と大きく負け越している。だが、中3日だったスコットランド戦に比べて中9日で休養と対策は十分。南アフリカ戦の後半に見せたテンポのいい連続攻撃で相手の消耗を誘い、勝機をつかみたい。

 過去2戦とは違い、日本は攻撃の起点となるセットプレーでは優位に立てる。巨漢の多いサモアに対し、得意とする素早さを生かせるかどうかが勝負の分かれ目だ。ラインアウトではゴール前ではモールを組んで押し込むことも、バックスへの展開も自在に選択できる。攻め急いだスコットランド戦の反省を生かし、粘り強く攻めたい。

 サモアのSOで、サントリーでプレーするT・ピシは広い視野を持つ。7人制の元ニュージーランド代表FBナナイウィリアムズは、ステップワークに優れる。スペースを与えると厄介な選手が多く、集中力が落ちる後半の防御も焦点になる。