世界王者ジョコビッチ(セルビア)の厚い壁に粉砕された。世界8位の錦織圭(25=日清食品)は、開幕戦を1-6、1-6の65分で完敗した。次戦は、日本時間17日午後11時以降に、同6位のベルディハ(チェコ)と対戦する。

 錦織は、打っても振り回しても返球されるジョコビッチの壁に「今日は(相手が)強すぎた」と完敗を認めた。それも、返球がただの返球ではない。ラインぎりぎりや、コーナーの角に入ってくる返球で「ディフェンスが攻撃のように鋭かった」。

 第1サーブが入る確率が53%と低かった。しかし、ストロークでは、速い展開から攻め立てた。錦織のストロークは決して悪くなかったが、それでも壁は決して崩れなかった。