男子50メートル平泳ぎで、五輪2大会連続2冠の北島康介(33=日本コカ・コーラ)は28秒50で制し、第1日の100メートル、第2日の200メートルに続き3冠を達成した。

 ゴール板にタッチすると、ターンする構えを見せた。「50メートルは五輪にはない。100、200メートルにいかす泳ぎをしたかった」と、すべては5度目の五輪出場を視野に入れる。第2日の21日の200メートル平泳ぎでは2分13秒08と、この時期では「合格」のタイムを出し、五輪出場条件で日本水連が定めた派遣標準記録の2分9秒54に関して「間違いなく見えた」と断言。この日の50メートルも制して久しぶりの3冠、今年最後の実戦を最高の形で締めた。

 27日からは高地合宿先のスペイン・グラナダに向かう。年末まで標高2300メートルの高地で追い込む。「じっくり焦らず持久力のベースを上げたい」とリオデジャネイロ五輪代表選考を兼ねた来年4月の日本選手権を見据えた。