天理大が99年度の同大以来、関西勢として16季ぶりの早大戦勝利を挙げた。前半を7-10で折り返すと、後半5分にCTBジョシュア・ケレビ(3年)が逆転のトライ。自らゴールキックも成功させて、4点のリードを奪った。後半は早大を無得点に封じ、ノーサイドの笛が鳴ると喜びを爆発させた。ケレビは「ミスマッチ(目の前の相手がFW)だったので、思いっきり走ったよ」と殊勲のランを振り返った。

 関西大学リーグでは同大に最終戦で敗れ、悔しい2位。FBで主将の東口は「同志社に負けた悔しさを出した。負けて転ぶのと、負けをバネにするのは違う。そこ(後者)が出た」と充実した表情を見せた。

 一方の早大はミスが重なり、フラストレーションがたまる戦いになった。キックを多用し、相手陣での攻撃をゲームプランとして戦ったが仕留めきれず。後藤監督は「もう少し後半、思い切って(攻めて)いくことも考えられれば良かったと思う。(相手)ディフェンスのプレッシャーは感じた」と敗因を分析した。