国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は1日、世界保健機関(WHO)がブラジルなど中南米で拡大するジカ熱の流行に緊急事態を宣言したことを支持すると表明した。その上で、リオデジャネイロ五輪への影響は否定した。訪問先の米ロサンゼルスで報道陣の取材に応じた。

 バッハ会長は「周知を徹底するWHOによる決断を歓迎する」と話し、WHOと連絡を取って渡航禁止令は出ていないことを確認しているとした。また、リオ五輪の開催時期はジカ熱のウイルスを媒介する蚊の発生に適さない冬に当たることなどを指摘し、安全な大会運営に自信を示した。