劣勢との予想もあったブロンコスが、持ち味の守備からリズムをつくり、頂点に駆け上がった。

 自慢のディフェンス陣が今季MVPに輝いた相手QBニュートンへ強烈なプレッシャーをかけ、爆発的な攻撃力で勝ち進んできたパンサーズを10点に抑え込んだ。

 第1クオーターにはLBミラーの強烈なQBサックで、ニュートンがファンブルした球をDEジャクソンがリカバーし、TDを決めた。「カンファレンス決勝から2週間空いたことで、ディフェンスの整備をするのに役立った。規律高く守ることが絶対に必要になる」というクビアク監督の狙い通りの展開に持ち込み、ロースコアの試合をものにした。

 強烈なタックルを連発し、スーパーボウルMVPとなったミラーは「チームメート全員に賞を分けたい」と笑みを浮かべた。39歳のベテランQBマニングも、2年前シーホークスに大敗を喫した苦い記憶を拭い去った。トロフィーを手に「本当に厳しい戦いだったが、一丸となってここまで来られた」と感慨深そうだった。