バレーボール女子の五輪最終予選(東京、5月14日開幕)に臨む日本代表が29日、鹿児島・薩摩川内で練習を公開した。真鍋監督は「世界一を目指すためには、何か化学反応が必要」と話し、28年ぶりの銅メダルを獲得した12年ロンドン五輪の主将だったミドルブロッカー荒木絵里香(31=上尾メディックス)に期待を寄せた。

 昨年からチームに登録されていた荒木は、体調不良もあって練習に参加するのはロンドン五輪後初めて。「若い選手や初めての選手もいて緊張している」と笑う。14年1月に娘和香ちゃんを出産し、育児を家族に任せて合宿に臨んでいる。「以前のような鋭角なスパイクは打てないし、ジャンプ力も戻っていない」と言うが、ウイングスパイカー古賀が「まさに壁」と表現するブロックは健在だ。

 そして何より精神的支柱となって、木村主将をサポートできる存在。親交がある木村は「戻ってきて心強い。全力で頼る」と笑顔。戻ってきたベテランがチームに好影響を与えている。