競泳男子背泳ぎの入江陵介(26=イトマン東進)が30日、現役続行に前向きな姿勢を示した。都内で行われた味の素kkコンソメ野菜の日記念スープ野菜PRイベントに参加。今後について「一生水泳はやっていきたいし、完全に離れることはない。明るいことを考えてやっていきたい」と引退を否定した。

 メダルを狙ったリオデジャネイロ五輪では100メートル7位、200メートル8位と不本意な結果に終わった。「選手として賞味期限切れかなと感じることが多かった」と苦闘。「賞味期限切れでも、消費期限は切れていない」と力を振り絞った400メートルメドレーリレーも5位と、04年アテネから3大会連続で獲得してきたメダルを失った。

 ショックと悔しさは大きかったが、帰国後にたくさんの人から「感動をありがとう」などと激励の言葉をもらったことで「救われた」という。メダルを逃したとはいえ、国内ではトップであることは事実。今季はもう大会には出場しないものの、来季以降も現役を続け、4年後の東京五輪を目指すことになりそうだ。

 この日は人気子役で女優の鈴木梨央(11)とともに、大好きなトウモロコシの入ったスープ野菜を調理。野菜の大切さを強調するとともに、和やかな家庭的な雰囲気に「将来、こんな家庭を築きたい。こんな子供を育てたい」と話す場面もあった。