世界7位、大会第6シードの錦織圭(26=日清食品)が、初戦で同97位のベンヤミン・ベッカー(35=ドイツ)を6-1、6-1、3-6、6-3で破り、2年ぶりの初戦突破を決めた。

 第1、2セットを連取しながら、第3セットを奪われ、流れが1度はベッカーに傾きかけた。第4セットでも、先にベッカーにブレークを許したものの、何とか立て直しての勝利だった。

 錦織は「1、2セット目をすごくいい形で取れたのに、3セット目をもったいない落とし方してしまった。最後は集中して良い形で取れて、4セットで終われたのは良かったです。速いコートなので、なるべく打っていこうと思っていたが、3セット目は硬くなってしまった部分もあった。(第4セット)先にブレークされたときは危なかった。なんとか流れを引き寄せて、最後はギアを上げてプレーできた」と安堵の表情を見せた。

 錦織はこれで、8強に入った全豪オープン、ともに16強の全仏オープン、ウィンブルドンに続いて、初めて同一年の4大大会すべてで勝利を収めた。全米オープンでは、昨年は1回戦敗退。14年は準優勝している。

 2回戦では、ともに予選から勝ち上がった世界95位カチャノフ(ロシア)、同111位ファビアーノ(イタリア)の勝者と対戦する。