男子プロバスケットボールBリーグのレバンガ北海道は29日、明日10月1日からのアウェー仙台2連戦に向けた練習を札幌市内で公開した。12歳下の日本ハム大谷と同じ背番号11の桜井良太(33)は、1安打完封勝利でリーグ制覇を決めた28日西武戦の大谷の投球を「ここという場面で力を出す」と激賞、発奮材料とした。

 周囲に「体が細い選手は11が似合うイメージがある」と言われ選んだ背番号だけに「あまり深い思い入れはない」と苦笑い。だが、同じく北海道を背負うチームのエースが同番号で活躍すれば、意識せざるを得ない。「(優勝の決まった)試合はもちろん見ました。期待された通りの結果を出すところも勉強になった」と言う。

 昨季まで3季連続1000点以上を稼いだエースのティルマン(29)が名古屋に移籍。「自分が点を取る」と心に決めて大阪とのリーグ開幕を迎えた。24日は第3クオーターまで0点で、最終的にも4点。「ふがいなかった」という。翌日はチーム最多の14得点も、開幕戦で勝利を呼び込めなかった悔しさが先に立った。

 西地区の大阪とは今季リーグ戦の対戦はもうないが、同じ東地区の仙台とは明日から何度も顔を合わせる。初戦をたたくことが重要だ。「日本一になって、ビールかけがしたい」と桜井。杜(もり)の都・仙台を連勝で勝ち抜け、勢いに乗って指定席完売間近のホーム開幕へ向かう。【中島洋尚】