ハピネッツらしいバスケットを見せる。Bリーグ1部の秋田ノーザンハピネッツの長谷川誠ヘッドコーチ(HC、45)が10月1日に行われる本拠地開幕戦(午後2時開始、秋田市立体育館)に向けて意気込みを語った。

 口をついたのは守備の徹底だった。9月29日の練習後、「先週の栃木戦からいいプレーは継続できている。後は気持ちの問題。ガード陣にプレッシャーをどれだけかけられるか。あとはリバウンド。2メートル以上の選手が多いので、リバウンドを取られると厳しい展開になる」と話した。前節栃木戦では粘り強い守備からリズムをつかみ、勝利。日本代表田臥らを封じ込めた。今節も鍵を握るのは守備とし、「やりたいことをさせない」とした。

 経験も積んだ。前節栃木戦2戦目では外国人選手のオンザコート(出場人数)が各Qで「2人、1人、1人、2人」の展開を初体験。これまでの対戦相手では「1人、2人、1人、2人」しか経験しておらず、出だしにつまずいてしまった。しかし開幕週で経験できたことがプラスだととらえ、「ラッキーだった。いろんな経験が出来ている。早めにできたおかげで両方対応できる準備をしている」と対応力がついたと振り返った。

 9月30日は午前中に秋田市長に表敬訪問を行った後に、秋田市立体育館で非公開の練習を行った。設営中の会場では1666席新設された移動式シートの座り心地を確認するなど、ブースターの視点もチェック。ドリンクホルダーもついて、大柄な長谷川HCでもゆったり座れる座席に満足そうだった。

 いざ迎える本拠地開幕戦。「土曜日(1日)は前売り券が完売と聞いた。やりやすい環境になる。胸を張って堂々とプレーしたい」と大声援を力に勝利したいと意気込んだ。