西本拳太(22=中大)が初優勝を飾った。

 坂井一将(26=日本ユニシス)に第1ゲームを取られ、第2ゲームも劣勢の展開だったが、終盤に4連続得点などで逆転。勢いに乗った第3ゲームは5連続、6連続得点を立て続けに決め、圧倒した。全日本総合選手権の学生優勝は、00年の舛田圭太(日体大)以来、16年ぶりとなった。

 賭博問題で、エース桃田不在の中、西本が「日本一」になった。西本自身も違法カジノ店に行ったことがあると日本協会に申告し、日本A代表から外れる処分を受けた。今大会では、日本協会から無期限の試合出場停止処分を受けた桃田の復帰前に日本のトップに立つことが目標だった。「無我夢中だった。相手の強打を拾って拾って逆転できた。気持ちで負けないで攻めていけた」と逆転勝利を振り返る。日本A代表に復帰する来年は「世界大会で優勝したい」と意気込んだ