日本重量挙げ協会の三宅義行会長(71)が、来年5月に予定されている国際連盟(IWF)の役員選挙に立候補することが8日、関係者への取材で分かった。副会長選を第一目標とし、状況により理事選も視野に入れていくという。10日の日本協会理事会で立候補が正式承認される。

 スポーツ庁は世界における日本の発言力強化を狙い、国際競技連盟(IF)の役員増加を政策の柱に掲げている。日本協会の篠宮稔専務理事は「スポーツ庁の働きかけもあるが、協会としても東京五輪に向けて国際発信力と情報収集力を強化したいと考えていた」と狙いを語った。

 日本協会によると、過去に日本人のIWF役員は1968年10月から副会長を務めた西川正一氏だけ。三宅氏は68年メキシコ五輪銅メダリストで、ロンドン、リオデジャネイロ五輪2大会連続メダルの三宅宏実(いちご)の父。小池百合子氏が東京都知事就任により会長を辞任したことに伴い、9月に新会長に選出された。