宇野昌磨(18=中京大)が86・82点で4位と出遅れた。

 直前の6分間練習から思うようにジャンプが跳べず、何度も首をかしげた。「どうしよう」と不安を抱えたまま本番に。冒頭の4回転フリップを無我夢中で跳び「気付いたら降りていた」と着氷。だが、続く連続ジャンプの最初の4回転トーループで転倒。SPの大きな得点源となる連続技で失敗した。「大きな失敗をしてしまった。フリーで挽回したい」と明るい表情で切り替えていた。

 演技後は、ふらついて立っていられないほど疲労困憊(こんぱい)の状態に。時差調整がうまくいかず、前夜1時間おきに目覚めるなどうまく眠れなかったのが原因だった。さらにこの日は朝6時に起床。夜9時からの試合に合わせ昼寝をしようと努めたが、寝られなかったという。コンディションを合わせられなかったのを「自分のせい」とし、1日置いた10日のフリーに向け「なるべく寝ます」と話した。