東京五輪追加種目に決定した空手の全日本選手権の会見が9日、都内で行われ、個人で男女組手、形の前回大会を制した荒賀龍太郎(26=荒賀道場)植草歩(24=高栄警備保障)喜友名諒(26=劉衛流龍鳳会)清水希容(23=ミキハウス)が出席した。

 10月の世界選手権の男子組手84キロ級で全試合無失点優勝を飾り、今大会2連覇中の荒賀は「すべてを出し切って、天皇杯を取りにいきたい。見てくださる形に感動を与える試合をしたい」。今大会から男女組手の優勝者には「天皇杯」と「皇后杯」が授与されるだけに、気合十分だった。

 世界選手権で女子組手68キロ超級で優勝し、今大会も前回女王の植草は「全日本で優勝することが本当に日本一」と、世界選手権と違い、体重別の区別がない今大会への意気込みを語った。

 男子形で世界選手権2連覇を達成し、今大会は4連覇中の絶対王者・喜友名は「全日本の舞台で力を十分に発揮したい。空手をアピールしていけたら」と力を込めた。8月に東京五輪の追加種目となり、初の全日本選手権。「気合を入れて、優勝して、オリンピックにつなげたい」と語った。

 女子形で世界選手権2連覇し、今大会も3連覇している優勝候補筆頭の清水は「空手の魅力、形の魅力を多くの人に見てもらえるように精いっぱいがんばりたい」と決意を口にした。

 10月の世界選手権では大会では金6、銀2、銅1の計9個のメダルを獲得。個人でも4種目で優勝した。東京五輪でも、メダル獲得の期待が高まる競技と証明された。10日に男女組手団体(東京武道館)11日に男女個人の組手、形(日本武道館)が実施される。