米沢中央(山形)の180センチのエースアタッカー高橋茉莉奈(3年)が、大けがを乗り越えて2年ぶりの全国1勝を手にした。

 チームは総合力が高く、他の選手も得点を重ね、高橋茉はアタックだけの7得点だったが「全国1勝できることが大きいので、うれしいです」と素直に喜んだ。

 1年時にはユース日本代表に選ばれ、14年アジアユース女子選手権で日本の優勝に貢献した。ところが15年2月のユース代表合宿で左膝前十字靱帯(じんたい)を断裂。入院とリハビリをへて、本格的に練習したのはちょうど1年前だった。

 復帰後は「あらためてバレーが好きだという気持ちが芽生えた」と笑う。昨夏の全国高校総体は予選リーグ、敗者復活戦とも敗れていた。「後輩とやるのは最後。自分がいい雰囲気をつくらないといけないと、心掛けている」。高校最後の大会で目標はチーム初の8強入り。すべてを出し切る。【久野朗】