2020年東京五輪で初のメダル獲得を目指すバスケットボール女子の日本代表監督に、Wリーグの強豪JX-ENEOS監督で米国出身のトム・ホーバス氏(49)が就任することが19日、複数の関係者の話で分かった。

 リオデジャネイロ五輪で指揮を執り、20年ぶりの8強進出に導いた内海知秀監督(58)は退任する。23日に記者会見で発表される。

 元米プロNBA選手のホーバス氏は男子日本リーグではトヨタ自動車(現A東京)などに在籍。10年からJX(現JX-ENEOS)や米女子プロのWNBAでコーチとして指導経験を積んだ。選手個々の特長に合わせたきめ細かな指導に定評があり、リオ五輪で日本代表のコーチを務め、戦術面などで内海監督を支えた。

 JX-ENEOS所属で代表のエース渡嘉敷来夢ら東京五輪でも主力になる選手からの信頼も厚く、日本バスケットボール協会が内海氏の後任に最適と判断した。

 ◆トム・ホーバス 現役時代は男子日本リーグのトヨタ自動車(現A東京)や米プロリーグNBAのホークスなどでプレー。2010年からWリーグ、JX(現JX-ENEOS)のコーチに就任、16年リオデジャネイロ五輪で女子日本代表のコーチを務めた。今季からJX-ENEOS監督に昇格。米コロラド州出身。49歳。