女子シングルスで「みうみま」は明暗が分かれた。平野美宇(16=エリートアカデミー)は5、6回戦ともに4-0のストレート勝ちで8強入りした。リオデジャネイロ五輪女子団体銅メダリストの伊藤美誠(16)は5回戦で安藤みなみ(19)に2-4で敗れた。女子3連覇中の石川佳純(23)は順当に勝ち上がった。

 「みう」こと平野の勢いが止まらない。5回戦で阿部を4-0のストレートで破ると、6回戦では2年前の準決勝で1-4と完敗した前田にも4-0と圧倒し「こういうことは初めて。自信になった」と笑った。昨年世界ジュニア団体金メダルメンバーの伊藤、早田らが相次いで敗退。「みまちゃんが負けてしまった。全日本で勝つのは大変なこと。明日からはさらに相手が強くなる」。高1世代最後のとりで。昨年決勝で敗退した女王石川へのリベンジを狙う。

 「みま」がまさかの敗戦を喫した。伊藤は5回戦の安藤戦の第1ゲームは11-3と圧倒。楽勝ムードが漂った第2ゲームに落とし穴があった。「決め急いだ」と気持ちが空回りし、自分のプレーを見失う。追いつかれ9-11と落とすと、流れが変わった。結局2-4と逆転され、ベスト32止まり。シングルスに種目を絞って優勝を狙ってきただけに「悔しいというか、もったいない。一から考えて頑張っていきたい」と出直しを誓った。