ショートプログラム(SP)首位の本田真凜(15=大阪・関大中)がフリーも1位の124・07点をマークし、合計188・93点で初優勝を果たした。

 中盤のダブルアクセル(2回転半ジャンプ)が1回転半、終盤の3回転フリップが2回転になるミスがあったが、残りのジャンプや表現力でカバーした。初優勝については控えめに喜び「今年の自分からすると内容的にいいものじゃないけれど、中1の時からすれば、いい感じに成長できている」と振り返った。

 2年前の今大会はSPでの失敗が響き、フリーに進めない苦い経験を味わった。1年前はノーミスのフリーで123・17点を記録。この日は2つの回転不足ジャンプがありながら前年を上回り「1年間の成長が点数で見られる。SPとフリーで3つのミスがあるので、完璧にすれば(合計)200点台も取れると思う」と自信をつけた。

 次戦は2連覇を狙う世界ジュニア選手権(3月15日開幕、台北)。最大のライバルとなるロシア勢は、2月5日まで行われていた同国ジュニア選手権で上位3人が200点超えを果たしている。真凜も大会前にライバルの点数をチェック。今の位置づけを確認した上で、女王として迎える舞台にワクワク感をにじませた。

 「プレッシャーは感じていないです。(世界ジュニア選手権は連覇)できると思っているので、自分の演技をするだけ。楽しみだし、自信があります」

 いつもの前向きな考えで、ラストスパートに入った。