天王山で力尽きた。新潟アルビレックスBBがホームでサンロッカーズ渋谷に連敗し、上位8チームで争うチャンピオンシップ進出が絶望的となった。

 敗戦のショックは前日よりも大きかったに違いない。23点差の完敗だった第1戦から善戦に見えても、得点で上回ったクオーター(Q)はなく、Qを追うごとにじりじりと点差を離された。庄司和広監督(42)は「ターンオーバーは10個と昨日よりも減ったが、その質が悪い。相手にオフェンスリバウンド18本を取られたのは響いた」と敗因を振り返った。

 公式戦終盤のこの時期、内容よりも求められたのは結果だった。ワイルドカード(各地区3位以下から勝率上位2チーム)で、最後の1枠でリードするSR渋谷には5連敗。ゲーム差は残り7試合で「5」に開いた。SR渋谷との直接対決は残り1試合しかなく、逆転は極めて厳しくなった。

 ただ横浜が敗れたことで、来季もB1に残留することが決まった。14得点の五十嵐圭(36)は「B1残留が決まってホッとしているが、自分たちの目標はチャンピオンシップ進出。残りの試合も1試合1試合、チーム一丸となって頑張っていきます」と闘争心を奮い立たせた。