男子200メートル自由形で、萩野公介(22=ブリヂストン)は1分47秒10の2位と優勝を逃した。自身の日本記録(1分45秒23)より約2秒遅いタイム。昨年リオ五輪で銅メダルを獲得した800メートルリレーを考えても大事な種目だけに、7月の世界選手権(ハンガリー)へ、レース後は危機感をあらわにした。

 負けたことはもちろん、タイム自体にも納得がいかない。「負けたことも悔しいですが(1分)47秒台で、うろちょろしていることがだめ」。昨秋に2年前骨折した右肘を手術。冬場の泳ぎ込み不足もあり、今季は納得のできないレースが続く。

 来月の和歌山県選手権で代表選考があるとはいえ、800メートルリレーでは昨年五輪に続き、エース候補であることは間違いない。「えらいこっちゃという感じ。(指導を受ける)平井先生、応援してくれる方にも申し訳ない」。今春から北島康介氏に続くプロスイマーに転向。現状にはじくじたる思いが募る。

 「実力不足。素直に受け止めたい」。20日には昨年リオ五輪で金メダルを獲得した男子400メートル個人メドレーに出場。大会中に調子を上げるタイプだけに、世界選手権に向けて、きっかけをつかみたいところだ。