昨年6月の世界選手権男子ダブルス銀メダルの森薗政崇(22=明大)が明大の後輩渡辺裕介(21)に4-2で勝利し、自身初の4強入りを決めた。

 森薗は「今日の試合は台からも下がってしまったし、昔の僕が出てしまった」と悔しがった。4月のアジア選手権で平野美宇(17=エリートアカデミー)が中国選手を3人倒して優勝した試合から、速さのある卓球へのヒントを得たという。「美宇ちゃんの試合を間近で見て、これしかないとピーンとひらめいた。それから、美宇ちゃんの卓球練習、フォーム、どんな動きをしているかを注意深く見て、参考にさせてもらっている」と明かした。ヒントを得て以降は「良い時は前の僕の2倍のスピードで卓球ができるようになった」と進化も実感している。

 21日の準決勝は張本智和(14=エリートアカデミー)との対戦に決まった。昨年6月の中国オープンで0-4で敗れて以来の対戦に森薗は「前回は相手を翻弄(ほんろう)しようとして、普段やらないプレーをして自滅してしまった。シングルスで結果を出すことが大事。速いプレーで臨む。前回よりはいい試合ができる」とさらなる加速を誓った。