個人総合首位を独走する小林陵侑(22=土屋ホーム)が、男子史上最多に並ぶ6連勝を圧勝で飾った。

1回目にHSと同じ135メートルの大ジャンプ。2位のクバツキ(ポーランド)に飛距離で13メートルもの大差をつけてトップに立つと、2回目も136メートルの合計315・0点で今季9勝目を挙げた。

6日までのジャンプ週間で4戦4勝の完全制覇に続き、連勝を6に伸ばした。09年のシュリーレンツァウアー(オーストリア)に続く個人戦の6戦連続勝利は、5人目の快挙。12戦9勝と驚異的な勝率を誇る。通算勝利も、日本男子歴代3位の原田雅彦に肩を並べた。

ジャンプ週間後は欧州に残って休養し、にぎりずしも食べて「元気が出た」と笑う。11日の予選後、6連勝がかかる本戦へ「いつもチャレンジャーとしてやっているので変わらない。ビッグジャンプをして見に来てくれる人に喜んでもらいたい」と話した通り、結果を残した。男子では前人未到の7連勝へ、勢いはとどまるところを知らない。