テニスの4大大会今季最終戦、全米オープンは25日からニューヨークのビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターで行われる。優勝争いは、男子が世界ランキング1位のラファエル・ナダル(スペイン)と大会5連覇に挑むロジャー・フェデラー(スイス)の2強が軸。女子は例年以上の混戦が予想される。

 北京五輪金メダルのナダルは、優勝すれば全仏オープン、ウィンブルドン選手権に続き4大大会3連勝。フェデラーは今年まだ1度も4大大会で頂点に立っておらず、優勝しなければ、2003年以来続いてきた4大大会制覇が途切れる。この2人を含め、五輪が開催された北京から移動した選手は時差調整が鍵の1つだろう。

 女子はマリア・シャラポワ(ロシア)が欠場し、アナ・イバノビッチ(セルビア)も故障で出場が微妙。ビーナス、セリーナのウィリアムズ姉妹(米国)が地元で力を発揮するか。ディナラ・サフィナ(ロシア)らも初優勝を狙う。

 日本勢は男子で初出場の錦織圭(ソニー)が楽しみ。4大大会デビューのウィンブルドンは腹筋の肉離れで途中棄権し、北京五輪は初戦敗退。これら大舞台での苦い経験を生かしたい。

 女子第30シードの杉山愛(ワコール)は今夏は好調をキープ。中村藍子(ニッケ)は初戦で第29シードのシビル・バンマー(オーストリア)に挑む。