名古屋国際女子マラソンは8日、名古屋市瑞穂陸上競技場発着で行われる。8月の世界選手権(ベルリン)の代表選考会を兼ねており、日本人の最上位が自動的に代表に決まる。飛び抜けた力の選手はおらず、レースは混戦となりそうだ。

 優勝争いをリードしそうなのは、マラソン初挑戦で2007年の東京マラソンを制した新谷仁美(豊田自動織機)。期待の21歳は、ことし1月の全国都道府県対抗女子駅伝、選抜女子駅伝北九州大会でともに区間1位と好走し上り調子だ。名古屋で03年に優勝、一昨年は3位の実績があるベテランの大南敬美(トヨタ車体)は昨年の18位から巻き返しを狙う。

 初マラソンの藤永佳子(資生堂)にも注目したい。2月の香川・丸亀国際ハーフマラソンは1時間10分24秒で3位に入った。前回5位の堀江知佳(アルゼ)、マラソン初挑戦の馬目綾(しまむら)も上位争いに加わりそうだ。

 海外勢は昨年2時間23分27秒の好タイムを出している白雪(中国)が有力。北京五輪マラソン8位のリディア・シモン(ルーマニア)は大阪国際に続く出場で疲労が気掛かり。一般参加では、昨年10月に引退したシドニー五輪マラソン金メダリストの高橋尚子さんが走る。(共同)