柔道の世界選手権(26日開幕・ロッテルダム=オランダ)の日本女子代表が3日、北海道釧路町での強化合宿を公開し、左ひざを痛めている北京五輪52キロ級銅メダリストの中村美里(三井住友海上)は打ち込みや補強運動など個別の練習を行った。

 中村は先月下旬のスペイン合宿で左ひざ前十字靱帯(じんたい)を損傷した。調整が遅れているが「痛みはほとんどなく、焦りはない。世界選手権で金メダルを絶対に取る」と力を込めた。

 試合まで1カ月を切って追い込む時期で、ほかの選手は1時間以上の乱取りなどを精力的にこなした。日本女子の園田隆二監督は「中村のけがは心配だが、柔道を忘れることはない。代表全員がメダルを取る力を持っている。何色になるかは気持ち次第だ」と話した。