関西大レスリング部で部員の髪の毛をそり、現金を脅し取ったとして、暴行や恐喝などの罪に問われた元主将浜田周平被告(21=神戸市須磨区)の初公判が28日、大阪地裁(加藤陽裁判官)で開かれ、同被告は「間違いないです」と起訴内容を認めた。

 検察側は冒頭陳述で、浜田被告と元副将中村淳一被告(21=暴行罪などで起訴、奈良県桜井市)が1年生のころから、同級生の男性部員にささいなことで暴力を加えていたと指摘。「練習に遅刻した男性の髪をそり、笑いものにしようとした」と述べた。

 起訴状によると、浜田被告は中村被告と共謀。昨年8月の合宿中、長野県のホテルで男性を押さえつけ、髪をかみそりでそった。また賭けトランプに参加させて故意に負けさせ、現金約20万円を脅し取ったとしている。