ラグビーのW杯メンバーに追加登録になった日本代表のNO8タウファ統悦(30=近鉄)が13日、日本からの航空機でオークランド空港に到着した。

 NO8ホラニ龍コリニアシ(29=パナソニック)がW杯初戦となった10日フランス戦で負傷離脱し、急きょ代替選手として現地入りした。

 統悦は「奥さんと朝から抱き合って喜びました。頭が真っ白で、お世話になった近鉄の部長やスタッフに『ありがとう』も言えないまま、こっちに来てしまった。申し訳なかった。呼ばれたからには責任を取らないといけない。頑張る」と興奮気味に話した。

 離脱した1歳下のホラニは、同じトンガ生まれ。同郷の後輩のため、統悦は「中学から一緒だからね。彼はすごく残念な思いでいる。何て声をかけていいか、分からない。オレは『うれしい』とは言わない方がいいし、先輩として彼の分まで頑張る」と悲壮感を漂わせた。

 カーワン・ヘッドコーチは、コンディションや登録上の問題などから、16日ニュージーランド戦(ハミルトン)の出場は見送り、21日トンガ戦(ファンガレイ)から統悦を起用する方針を固めている。