<柔道:講道館杯全日本体重別選手権>◇12日◇千葉ポートアリーナ◇男女計7階級

 期待されながら伸び悩む上川大樹(22=明大)だが、負の連鎖が止まらない。男子100キロ超級初戦で一本負けし「自分でも原因が分からない。何回やっても駄目ですね」と嘆くしかなかった。

 8月の世界選手権、10月の世界無差別級選手権はいずれも初戦敗退。右肩の筋肉の一部が切れる深刻なけがを抱えながらも、発奮を促す首脳陣の意向で強行出場が続く。試練の22歳は「それは仕方ないこと。勝っていくしかない」と受け止めた。

 初心に帰るため、髪を短く刈り上げて臨む気合も空回り。「講道館杯をターニングポイントにしようと思っていたから残念。自分の弱さを痛感した」と天を仰いだ。