熊本県は8日、コーチとして指導していた女子柔道部員を乱暴したとして、警視庁に準強姦(ごうかん)容疑で逮捕された男子柔道金メダリスト内柴正人容疑者(33)に授与していた県民栄誉賞を取り消すことを決めた。午後に蒲島郁夫知事が緊急記者会見し、正式に発表する。

 警視庁は同日、準強姦容疑で内柴容疑者を送検した。

 熊本県は2004年のアテネ五輪で金メダルを獲得した内柴容疑者に県民栄誉賞を授与。08年には北京五輪で連覇を果たしたことから、急きょ新設した県民栄誉賞の「特別賞」を贈っていた。

 内柴容疑者は昨年4月から九州看護福祉大(熊本県玉名市)で女子柔道部のコーチを務め、今年1月には客員教授に就任したが、合宿先で未成年の部員に飲酒させた上、セクハラ行為をしたとして、11月29日に懲戒解雇処分になった。