<競泳:短水路日本選手権>◇11日◇東京・辰巳国際水泳場

 苦難を乗り越えた31歳のベテラン萩原智子(山梨学院)が、ロンドン五輪へ高らかに復活を告げた。女子50メートル自由形予選で24秒84の短水路(25メートルプール)日本新記録を樹立。続く決勝では24秒90と記録更新はならなかったが、4月の日本選手権で五輪切符を争う伊藤華英(27)らライバルを退けて優勝を飾った。「コーチから最低でも自己ベストで優勝って言われていました。それをクリアできた」と笑った。昨年、子宮内膜症と卵巣膿腫を発症させて手術を受けるなど、大きな試練を乗り越えての復帰。2000年シドニー五輪以来、3大会ぶりの五輪出場を目指すベテランにとって、幸先のいい滑り出しとなった。