異例の再レースの末にボートのロンドン五輪アジア予選(26~29日)の男子軽量級ダブルスカル代表となった武田大作(ダイキ)が21日、ペアを組む浦和重(NTT東日本)らと会場の韓国・忠州に向けて出発した。武田は成田空港で「目標は五輪の決勝で勝負すること。3位以内で五輪出場が決まるが、トップを取りにいきたい」と笑顔で意気込みを語った。

 武田は昨年11月の代表最終選考会で補欠となったが、日本スポーツ仲裁機構への申し立てで選考のやり直しを勝ち取り、今月6日の再レースを制した。五輪5大会連続出場が懸かる第一人者は「正直、あのレースがなければもっといい状態で出られたと思う。それでもベストは尽くしてきた」と話した。