車いすテニスの男子シングルスでパラリンピックを2連覇した国枝慎吾(ユニクロ)が14日、デ杯会場の東京・有明コロシアムで軽快なラリーを披露し、東京開催が決まった2020年パラリンピック会場となる舞台で「(16年)リオデジャネイロ大会もあるが、4連覇がかかる試合をここでやりたい」と宣言した。

 関係者によると、国際テニス連盟(ITF)創立100周年の記念事業として世界各地のデ杯会場で車いすテニスのデモンストレーションが行われており、日本会場は国枝が選ばれたという。

 国枝は3月に国際オリンピック委員会(IOC)の評価委員会が視察に訪れた際には東京都の猪瀬直樹知事とのラリーで演出に一役買った。「1時間のリハーサルでほとんど成功しなかったが、本番で一番いいのが決まった。あの時から猪瀬さんは『持ってる』と思っていた」と振り返り、会場を沸かせた。