<テニス:マドリード・オープン>◇9日◇マドリード

 テニスの日本男子のエース錦織圭(24=日清食品)が9日、マドリードで行われたマドリード・オープンのシングルスでベスト4入りし、大会後の世界ランキングで日本男子最高順位を更新して初めてトップ10入りすることが決まった。

 現在世界12位の錦織は29位のフェリシアノ・ロペス(スペイン)を6-4、6-4で下した。

 錦織はこれまでの最高順位が昨年6月の11位。コンピューターによる現行のランキング制度で日本選手のトップ10入りは、1994年のクルム伊達公子(エステティックTBC)、2003年の杉山愛に次いで3人目の快挙となった。クルム伊達は95年に最高4位、杉山は04年に8位を記録した。

 錦織はこれまでも日本男子の歴史を塗り替え、12年の全豪オープンで80年ぶりの8強、昨年の全仏オープンでは75年ぶりの16強入りを達成した。

 ◆テニス世界ランキング

 コンピューターによる現行制度になるまでは識者による順位付けが行われ、日本協会によると男子で1921年に清水善造が最高4位、26年に原田武一が7位、33年に佐藤次郎が3位、38年に山岸二郎が7位となった。現行制度では1年間の成績が対象となり、男子は出場18大会の合計ポイントで決まる。錦織のように前年末の順位が30位以内の選手は原則として四大大会、マドリード・オープンのような格付けが高いマスターズ大会が8大会、残りが6大会となる。