<フィギュアスケート:GPシリーズ第3戦・中国杯>◇7日◇上海

 男子ショートプログラム(SP)が行われ、ソチ冬季五輪金メダリストの羽生結弦(19=ANA)が、82・95点で、まさかの2位スタートとなった。

 最初のトリプルアクセルで見事に着氷。順調な滑り出しに見えたが、後半の4回転トゥーループが3回転に、続く3回転の連続ジャンプは、1度目の3回転ルッツで着氷が乱れ、連続ジャンプへとつなげなかった。

 演技を終えた羽生は腹立たしさを隠せない様子だった。ソチ五輪のSPでは、101・45点の大記録をたたき出したが、この日は82・95点。18・50点も低かった。さらに、技術点38・53点は、出場11人中5位、構成点こそ44・42点でトップだったが、金メダリストのプライドが自分を許せなかった。

 「最悪の一言ですね」。羽生はそう嘆いた。得点増を狙って後半に仕込んだ4回転が不発に終わり「現地にきてからしっかりとべていたので。ちょっと…いや、かなり悔しいですね。仕方ないです。こんなんで、よく2位になったなと。明日(フリー)は自分らしい演技をしたい」と肩を落とした。

 コフトゥン(ロシア)が85・96点で首位、閻涵(中国)が79・21点で3位で続いた。田中刑事は最下位の11位。