<全国高校バスケット選抜優勝大会:市船橋97-84桜丘>◇最終日◇29日◇男子3位決定戦◇東京体育館

 市船橋(千葉)が、高校総体3位の桜丘(愛知)を97-84で破り、3位に輝いた。市船橋は1998年の2位以来16年ぶりのメダル獲得となった。

 立ち上がりは桜丘のペース。市船橋は、第1Qの終了と同時に桜丘・中尾良平(2年)に3点シュートを決められ、同Qを22-26とリードされた。203センチのセンター、モッチ・ラミーン(2年)にも得点され、前半は46-49で折り返した。

 市船橋は後半、得意の粘り強さを発揮。杉田涼(3年)が3点シュート3本を含む13得点をマークして逆転した。杉田は合計で自身高校初となる30得点を挙げて、勝利の立役者となった。

 杉田は「昨日の準決勝はメンタル面で問題があった。返事の仕方とかで先生をがっかりさせてしまった。だから今日は『杉田のおかげで勝てた』と言ってもらおうと思った」と、気持ちを前面に出して奮闘した。

 近藤義行コーチは「3年生を集めて『(2年生中心の)桜丘には来年があるが、お前らには今年しかない』とハッパをかけた。今日はほめてやりたい」と目を潤ませていた。