<テニス:全豪オープン>◇1日◇メルボルン◇男子シングルス決勝

 第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が、アンディ・マリー(英国)を7-6、6-7、6-3、6-0で下し、2年ぶり5度目の優勝を飾った。

 4大大会でも8勝目とあって、表彰式も手慣れたものだった。優勝者のアナウンスを受けたジョコビッチは、ファンの歓声に左手を挙げるとプレースタイル同様、軽快なフットワークで表彰台に駆け上がった。

 優勝カップを高々と持ち上げた王者は、決勝の宿敵マリーへの称賛、ファンの応援やスポンサーへの感謝など、気配りスピーチも一流だった。

 そして最後にちょっぴり「チャンピオンとして表彰台に立っていることを光栄に思う。皆さんの前でいいプレーが出来て幸せだ」と喜びを口にした。

 3-1で勝利したものの、第2セット途中には左足に違和感を感じている様子で、足を引きずるシーンも一瞬見られた。数字以上に苦しんだ。それでも、アクシデントを乗り越え、第1シードの底力で勝利を手繰り寄せた。