日本バレーボール協会は6日、男子日本代表の新監督に、プレミアリーグのパナソニックを率いる南部正司監督(46)の就任を発表した。

 男女を通じて外国人初の日本代表監督となりながら結果が出せず、就任1年で事実上解任された日系米国人のゲーリー・サトウ氏(59)の後任となる。

 都内で会見した南部新監督は「なんとしても、男子日本代表を復活させたい。日本が世界に誇れる長所は守り。もう1度、レシーブ技術を世界一にしたい。ただ、守りがよければ勝てるかというとそうではない。『攻防一体』。守りから次の攻めの技術を追求して、チームをつくっていきたい」と意気込みを語った。

 今後は、海外での練習試合を増やしていくという。2020年の東京五輪も見越した上で、若手の積極登用も示唆し「代表に入る年齢を下げたい。昔は19歳で代表に入る選手も多くいた。実力のハードルを下げるのではなく、もう1度、見直すということ。できるだけ早い段階で上げるようにしたい」と方針を語った。

 大阪市出身の南部監督は現役時代、日新製鋼や松下電器(現パナソニック)でアタッカーとして活躍。95年のワールドリーグに日本代表として出場している。引退後はパナソニックのコーチを務め、07年から監督に就任。09-10年と11-12年シーズンではリーグ、全日本選手権、全日本男女選抜大会の3冠に導いた。