陸上女子走り幅跳びの日本記録保持者・井村(旧姓池田)久美子(28)が、新設された「サニーサイドアップ陸上競技部」所属で再スタートを切ることが8日、分かった。サッカー元日本代表の中田英寿氏らのマネジメントを本業とするサニーサイドアップ社にとって、クラブ設立は初めて。日本記録を樹立した際は、ボーナス支給を検討しているという。

 昨年11月に棒高跳び元高校総体覇者の井村俊雄さんと結婚した井村は、同月末でスズキを退社。三重を新拠点とし、東京・北区のナショナルトレーニングセンターを行き来しつつ、練習を続けている。日本陸連への登録も済ませているが、サニーサイドアップ所属はあくまで暫定的。今後も、支援先を募集していくことになる。

 今季初戦は、織田記念(29日、広島)での100メートル障害を予定。昨年も同大会が第1戦だったが、ハードルが誤った位置に置かれ、転倒するハプニングがあった。日本記録まで、あと0秒02に迫っており、新記録も視野にある。新姓、新クラブで迎える新シーズンは、世界選手権(8月、ベルリン)出場と、新所属先を見つけるための挑戦の年になる。