<箱根駅伝予選会>◇17日◇東京・陸上自衛隊立川駐屯地~昭和記念公園(20キロ)◇参加47校

 東海大のスーパールーキー村沢明伸(1年)が、59分8秒の1位でフィニッシュし、チームを本大会に導いた。初めての20キロのレースで15キロ付近からスパートをかけ、先輩たちを突き放した。昨年12月の高校駅伝で佐久長聖(長野)を優勝に導いた立役者が、大学駅伝でも活躍できる力を示した。駒大など11校が出場権を獲得し、来年1月の本大会はシード校の8校に関東学連選抜を加えた20チームで争う。

 20キロは、村沢にとって未知の距離だった。10キロから左足裏、15キロから両ふくらはぎがつりかけた。だが、残り5キロのスパートで後続を置き去りにし、箱根路を目指す500人以上の選手の中でトップでゴールした。ルーキーの活躍もあり、東海大は予選通過11校中9位で正月に駒を進めた。

 「どんな結果であれ、一安心です。タイムにも満足しています。これからは、長い距離にも足が耐えられるようにしないといけない」。4月に入学後、7月ユニバーシアードに出場し、9月日本インカレ1万メートルは日本人トップの2位に入るなど、その実力は秋に入っても健在だった。

 新居監督は「あのくらいはいくと思っていた。(上級生より)彼の方が競技に対する意識が高い。先輩が見習っている」と褒めた。箱根はどの区間を走るのか。まずは11月の全日本で大学駅伝デビューを果たす。