<バレーボール・プレミアリーグ男子>◇24日◇仙台市体育館ほか◇第12戦

 リーグ連覇を狙う東レが、今季初昇格のFC東京をストレートで下した。センター富松崇彰(25)がブロック3得点で貢献。東北高時代の2年後輩で、リーグ初先発のFC東京レフト福田裕三(23)にキャリアの違いを示した。

 東レの富松が東北高時代の先輩、後輩対決を制した。全国選抜大会と全国高校総体の2冠を一緒に獲得した相手レフト三上圭治郎(25)に出場機会がなく、地元での同級生対決はならなかった。だが、代わって先発した後輩・福田とのマッチアップで会場を沸かせた。チームの連敗を止め、勝率を6勝6敗の5割に戻した富松は「(地元で)昨日負けていたので何としても勝ちたかった。ほっとしています。(同門対決は)倒さなければならない相手なので、特に意識しなかった」とクールに振り返った。

 この日は打数が少なく、ブロック3得点にとどまった。だが「打数は(セッターの)阿部さんが決めること。リーグで勝って行くために自分の役割を果たしたい」とチームプレーを強調した。

 一方、1勝11敗で最下位に沈むFC東京の福田は「もう少しで勝てる試合も多いけれど、その差も大きい。このチームの柱になれるようにしたい」と先を行く先輩を見つめた。【佐々木雄高】