<バスケットボール女子ロンドン五輪アジア予選兼アジア選手権:日本83-56台湾>◇最終日◇28日◇3位決定戦◇長崎・大村市体育文化センター

 日本が2大会ぶりの五輪出場へ望みをつないだ。台湾との3位決定戦を制し、来年6月に開かれる世界最終予選の出場権を獲得。序盤から速攻で得点を重ね、前半だけで55点を奪い36点差をつけた。両チーム最多25得点のC高田真希(22=デンソー)は「下手なプレーをしたら、ここにいる12人の価値はないと思った。気持ちが表れました」。準決勝で中国に完敗し、今大会での五輪出場決定はならなかったが、最低限の仕事は果たした。

 17歳のPF長岡萌映子(札幌山の手高)の台頭など収穫もあったが、中国の高さには2度も屈した。最終予選も大柄な欧米勢など12カ国と5枚の出場枠を競う。中川文一監督(63)は「そつなくやる選手じゃなく、大神や吉田みたいに戦える選手にしたい。侍を増やしていきたい」と精神面の強化を課題に挙げた。