<レスリング:世界選手権>◇最終日◇18日◇トルコ・イスタンブール

 日本勢のメダルは男子フリーで銀1、銅1を獲得し、女子の金3、銅2と合わせて計7個。五輪出場枠はフリーで2階級、女子で3階級獲得した。だが、グレコローマンスタイルでの出場枠獲得はゼロ。男子で5枠の目標に届かず、日本協会の佐藤満男子強化委員長は「もう少し取りたかった」と残念がった。

 メダルが期待されたグレコの軽量級は外国勢のリフト技に屈した。巻き返しを狙ったフリーでも勝負どころで攻めが空回りした。女子は72キロ級の浜口京子(ジャパンビバレッジ)が五輪出場枠を逃した。男女ともに来春の五輪アジア予選、さらに最終予選で獲得を目指すことになる。男子は1952年ヘルシンキ五輪から14大会連続でメダルを獲得しており、“お家芸”を守る重圧もかかる。佐藤委員長は「全体レベルは上がっている。一致団結して金メダルを目指す」と気合を入れ直した。