<スピードスケート:全日本距離別選手権>◇初日◇29日◇長野・エムウエーブ

 女子1500メートルは、バンクーバー五輪で日本スピードスケート史上最年少で出場した高木美帆(17=帯広南商高)が、1分59秒88で2位に入り、W杯代表をほぼ手中にした。第一人者の小平奈緒(相沢病院)が、3連覇した同500メートルと合わせて2冠を達成。男子500メートルは長島圭一郎(日本電産サンキョー)が、2年連続4度目の優勝を果たした。加藤条治(日本電産サンキョー)は2位だった。大会はW杯前半戦の代表選考会を兼ねている。

 ミポリンの「予言」が的中した。高木は前半300メートルを26秒29で入ると、中盤までは軽快な滑りを見せた。ラスト1周は32秒64とラップをやや落としたものの1分59秒88で2位。同走で第一人者の小平には遅れたが、昨季に続くW杯代表入りをほぼ当確させた。「久々に2分を切れた。そこは満足」と及第点を与えた。

 レース後、東出俊一監督(54)がレース前に本人が紙に書いた予想ラップを公開した。「前半の入りや後半のラップも想定とほぼ同じ。緊張してたけどやっぱりさすが」と愛弟子の想定通りの走りをほめた。

 今季は昨季、改造したフォームをより自分のものにするため、500メートルの出場を控え長距離にシフトして大会に出場する。「だいぶなじんできた」と14年ソチ五輪に向け成長し続ける。