<関東大学ラグビー対抗戦:早大54-24慶大>◇23日◇東京・秩父宮ラグビー場

 早大が1年生SO小倉順平の活躍で慶大に大勝した。今季2試合目の先発となった小倉は、得意のキックとパスで攻撃をリード。WTB中■隆彰(3年)の3トライなど計9トライを導き、同じ1年生のNO8大峯功三、CTB布巻峻介とともに勝利に貢献した。早慶戦の通算成績は早大の62勝20敗6分け。慶大は全日程を終えて3勝4敗で5位が確定した。

 SO小倉が早大の攻撃を自在に操った。得意のキックでFWを前に出し、パスでBKを走らせた。相手の守備の穴を見つけて自ら走り、キックパスでトライも演出。「自由にやらせてもらっているので、楽しくできました」と話した。

 今月3日、初先発した帝京大戦で惜敗した。「トイメン(SO森田)に抜かれて決勝トライされ、キックパスも失敗した」と責任を痛感。その後は居残り練習でキックの精度に磨きをかけた。この日は面白いように成功。「思った通りにできました」と笑った。

 大峯と布巻の1年生トリオ。辻監督は「3人とも思い切り、伸び伸びやっていた」と満足そうに話した。もっとも、小倉に慢心はない。「今日は(FB)井口さんの声に助けられた。もっと自分で判断できるようにしないと」。早明戦、そして大学選手権。早大の司令塔として期待される小倉は「もう1度、帝京大と」とリベンジを誓った。※■は雨カンムリに鶴