フィギュアスケートの全日本選手権で2年ぶり5度目の優勝を遂げた浅田真央(21=中京大)が一夜明けた26日、大阪・門真市内で会見を開いた。母匡子(きょうこ)さんを9日に亡くしながら、悲しみを乗り越え勝ち得た栄冠に、あらためて「2011年はいろんなことがあったけど、それを乗り越えられた」と喜びを語った。優勝した前日25日はクリスマス。しかし、夜遅くまで代表会見などがあり「部屋で、佐藤コーチや小塚選手とご飯を食べただけ」。それでも、今年最後の試合を優勝で飾れたことに「うれしいのとスッキリした気持ちがある」と笑顔を見せた。

 この日は、大会のメダリストを中心としたエキシビションが同会場であり、女子優勝の浅田はトリを務めた。袖に水色をアレンジした白いドレスを身にまとい、今季のエキシビション・ナンバーである「ジュピター」を優雅に演じた。