<卓球:全日本選手権>◇4日目◇20日◇東京体育館

 小学5年生の平野美宇(11=ミキハウスJSC)が、ジュニア(高校2年生以下)女子シングルスで、98年度大会で小4だった福原愛(23)以来2人目の小学生での決勝進出を果たした。決勝は世界選手権代表の谷岡あゆか(17)にストレート負けし、最年少優勝はならなかった。

 小柄な平野が体を震わせて涙した。「こんなに勝てると思ってなかったからうれしかったけど、決勝までいったので悔しい」。150センチの体を目いっぱい躍動させたが、08年世界ジュニア選手権3位、カットマンの谷岡に苦しみ、数多くネットにかけた。試合後には同じミキハウス所属で応援に来た柔道の野村忠宏と初対面。五輪3連覇と聞くと、思わず目を丸くした。理由は金メダル。「(五輪は)16年で出て、20年で金メダル」と誓っているからだった。