<ラグビー・日本選手権:帝京大83-12六甲>◇25日◇1回戦◇東京・駒沢陸上競技場

 帝京大が大学勢最多得点をマークし、2回戦でトップリーグ2位の東芝に挑む。これまでと一変したBKの展開力で、六甲に大勝。2年前の記録を7点更新となった。

 帝京大が7週間ぶりの試合で変身をアピールだ。これまでのFWを前面にした戦いから一変。序盤から積極的に展開して、13トライ中9個をBKが決めた。その結果、2年前の同じ六甲戦から7点、学生としての最多得点を更新。最多3トライのWTB荒井は「進化していくために引き出しを多くしたい」と説明した。

 今季はW杯開催で日程が延び、大学3連覇後は試験もあって長いオフを挟んだ。練習再開は10日。さらに主力のケガは治っていないが、来季を支える若手が奮闘した。次はSO森田主将にとって就職先の東芝相手に「みんな次のステージへの試合に」と話す。岩出監督も「学生の意地でチャレンジさせたい」。昨季の10-43から、どこまで成長した姿を見せることができるか。