ずうずうしくなるために号泣禁止!

 アジア選手権(19~25日、モンゴル)に臨むアマチュアボクシング日本代表は13日、都内で合宿を公開。女子ミドル級でロンドン五輪出場を目指す南海キャンディーズの「しずちゃん」こと山崎静代(33=よしもとクリエイティブエージェンシー)に、梅津トレーナーが「今後は泣かないこと」と宣告した。

 練習中、男子代表とのマスボクシングで呼吸が乱れ、涙ながら中断を余儀なくされた。豪打に圧倒されたことに、同トレーナーは「まじめすぎてうそをつけないから、まともに相手を受けてしまう」と指摘。いなすなどの巧妙さが欠けており、ずうずうしさを求めた。そのための号泣禁止。「普段の性格はずぶといんだけどな」と首をひねった。

 「皆さんが集まってくれて、いいところみせようと張り切って、空回りした」と山崎。ロンドン五輪出場には、5月世界選手権で8強以上が必要。その試金石になるアジア選手権で、「まじめすぎる」という弱点を克服し、好結果を残せるか。【阿部健吾】